wild grapes

山々が秋色に染まるころ、山葡萄は実をつけます。

車の窓から見える景色に蔓を見ては、岩手の山景色を思い出しています。

北海道に来てからは、入ってよい山がまだ分からず山葡萄採りは諦めていましたが、村の直売所で安く出ているのを見つけて、2年ぶりに山葡萄ジュースを仕込むことにしました。

村の直売所は4月から11月までの季節、週に3日ひらかれています。遠くから買いにくる人もいて、朝は開店前から列ができるほど人気です。

直売所の山葡萄は房にすずなりで、粒揃いでした。

このあたりの人たちは葡萄のお酒を作る人が多いようですが、我が家は山葡萄100%ジュースです。

実を一粒一粒丁寧にとり瓶に入れていきます。水がつくとカビの原因になるので、洗わずに入れます。瓶がいっぱいになったら砂糖をスプーン三杯くらい入れて蓋をします。蓋は完全に閉めず、少しだけ開けておきます。常温で部屋に置いておくと発酵してきます。時々ふって、数日後、葡萄色のジュースができます。飲むときはお湯とお好みでハチミツを混ぜていただきます。

原液がなくなったら、残った実を水と一緒に鍋で煮出し、絞ってできるのが二番絞りジュースです。大切な山の恵みです。たっぷりといただきます。

発酵が強いと、蓋を押し上げてふきだしてしまう時があります。振るときは瓶の口にラップをして。それでも破いてしまう事もあり要注意。液から実が浮いた状態もカビの元なので注意。11回は振った方が良いです。

ところで、山葡萄を英訳してみたらwild grapesと出てきました。ワイルドだなんて、自然の中に育った実にはうってつけの名前。

パン用に仕込んだ天然酵母のことはまた改めて書きます。