ねこをおもう

お休みの日は、いつもよりゆっくり眠って、食べて、部屋を片付けて。この頃なにも予定がない日は、そんなふうになっています。動けないときは無理しないでもいいや。お天気良くても外に出なくてもいいや。これで猫がいたら最高だけど。

先日、蟻のユウナさんに誘われて、ビジョンマップの会に参加しました。短い時間の中で目にとまった写真や言葉を切り抜いて、一枚の画用紙に思い思いに貼っていきます。

その時、猫を貼ったんだけど、最終的に上から違うものを貼った。

一緒に暮らすのは、もうちょっと先なんだろうな。

ミルク用の敷物を織って、糸始末をしています。これを渡すのはいつになるのかな。

歩くこと

最近あまり歩かなくなっています。

神奈川にいた頃は毎日8〜10キロくらい歩いていましたが、今、工房への行き帰りはほとんど自転車で、少し遠出するような時は誰かが車に乗せてくれます。

この頃よく雪が降って、ある朝、出発の時間になっても溶けていないことがありました。

自転車でも余裕で走れる感じはあり、どうしようかなと少し考えて、でも、凍っている地面は危ないので歩いて行くことにしました。

家を出て通りまで行くと、まだタイヤを換えていないのか、ゆっくりと走っている車がいました。なんとなく、自分の足元にも緊張がはしります。

川沿いの道を歩いて、途中で曲がって、大きい道路に出ます。その、曲がったところで、一本の木に目がいきました。

ちいさい赤い実が、なっていました。

すぐに雪ウサギが思い浮かびました。これを雪ウサギの目にしたらちょうどいい。

実が落ちていないか辺りを見回しました。

予想通り、いや予想以上に大きい、赤い実をつけた房が、雪の中に埋もれていました。

二粒あれば十分だと思っていたのに、こんなにたくさん、どうしようかと少し考え、そっと拾いました。

房は凍りかけていて、指先に冷たさが伝わってきます。足元にも注意しながら、冷たい実を持ったまま工房まで歩いて行きました。

途中、歩道の脇に生えている草を見て、雪ウサギの耳になるかどうか判断している自分がいました。雪ウサギをつくるかどうかもわからないのに。

工房に着いてから、実をティッシュにくるみ、鞄に入れておきました。

夕方家に戻ってから取り出すと、実は転がり落ちることなくしっかりと房についていました。

このまま部屋で乾燥させることにして、ミシンテーブルの上に置きました。

雪ウサギの目に、ほんとうにちょうどいい実だなぁと、何度も思います。

歩くのが、すき。

織り と 染め と

パタパタ感がなくなってきて、パタパタ感というのはなにかと慌ただしい日々のことで、自分自身がというよりも周りが忙しそうな。パタパタ感がなくなって、工房のことも家のことも、最近じっくり取り組んでいます。

先月から家の機も動かし始めました。まずは敷物を4枚ぶん。工房とは勝手の違う機と環境に苦戦しながらも、気付けば3枚目の敷物を織っています。1枚目は、茶と白の混ざり糸をベースにブルーのラインを入れたもの。2枚目は、茶にブルーのライン。組織はどちらも平織です。そして3枚目は、グレーとピンクの淡い色合いをベースに、ミディアムグレーをラインに入れてみました。ラインを規則的に入れるのは、単調な組織にリズムをつけるためだったのですが、これが楽しくて、ついつい夢中になります。

染めも、進めています。家でできる範囲内ですが、紅茶の葉で原毛を20g染めました。10gずつ、媒染のパーセントを変えて。この分量では作品のためというよりほとんど試染のためのような量。だけど、やっぱりこれも楽しくて、ついつい夢中になっています。頂き物のカリン、小鮒草も早く染めてみたいです。

時には集中したり、時にはふわ〜としながら

自分の体調にも耳を傾けて、手を動かして

敷物が織りあがっていきます。

木とひと

秋の葉っぱは、いろとりどり、中でも赤い葉は目立ちます。

赤は晴れた空の色に映えます。

そんな風景を、初めて訪れた軽井沢で、今年はゆっくりと見ることができました。

軽井沢は、陽と木とひとが寄り添う場所。

途中で、木の皮のはげかけたところを、手でさわったら、木の皮がほろっと取れました。そっと、上着のポケットの中に入れました。

木のかけらは、ずっとポケットの中にいました。

ずっとずっといて、ついには盛岡まで一緒に帰ってきました。

木とひとの、関わり。

きりしねで繕い

機織りの、経糸の、もう織れないところを、きりしねといいます。このきりしねは、機道具と一緒に頂いたものです。穴のあいたカーディガンの繕いに使おうと思い、旅の鞄に入れてきました。経糸の整経の仕方には、まるべという糸端が輪になる方法と、ちぎりべという輪にはならない方法の二種類あります。輪がない経糸は、緒巻きの棒にくくりつける時に結んで輪を作ります。このきりしねにはその結び目があるので、ちぎりべで整経したという事がわかります。そして、この短さから、織れるぎりぎりまで織ったんだという事も、わかるのです。

列車が動き出し、駅で買ったパンでお腹を満たしたら、繕い始めました。

旅の続きはまた今度。