はじまりのとき

 

北海道から岩手へ舞い戻り、二ヶ月経ちました。完全な引越しではなく長期滞在ということで、何を持っていくかとても悩みました。道具が無いと出来ないホームスパン作り。間借りさせてもらう家には機を組み立てる部屋がありません。織りは諦めて紡ぎに専念しようかなと前向きに考えて、何種類かの毛と手回しのカーダー、小さなごみを取るためのピンセット、紡毛機、小枠と大枠を数個、座繰り、綛あげなど糸作りに必要な道具を持ってきました。すると不思議なことにすぐに紡げそうなスライバーをいただいたり、手紡ぎ糸でのダーニングレッスンの依頼がきたり。紡毛機がフル回転で働いてくれています。

静かに何かが動き出したような感覚があって、今なのかなぁという思いもあって、屋号を改めることにしました。

milk homespun

新しいはじまりのとき。ロゴマークも新しく考えました。

盛岡への移住の際、泣く泣く実家に預けてきた愛猫のミルクをデザインの中心にしたいと思っていました。生活環境がどんどん変わり迎えに行くことが叶わず、あの時離れなければよかったと心の中がざらざらする時もあります。ホームスパンをやりたいと、自分の氣持ちを優先させた結果です。だから織りを仕事として暮らしていく。それを続けていくことが大切なんだと思います。そばで見守っていてね、そんな意味も込めてデザインしました。

それから、Instagramに新しい屋号のアカウントを作りました。online shopのオープンに向けて準備も進めていますので、blogもインスタも時々のぞいてみていただけたら嬉しいです。