美術館へ

肌理と写真

先日いただいた招待券で、石内 都さんの「肌理と写真」展を見てきました。
横浜美術館で展示をみるのは十数年ぶりでした。

「肌理(きめ)」と題された写真展。

石内さんは群馬県桐生市の出身だそうです。絹の産地です。

自宅の横浜を拠点に、1970年代、横須賀や横浜の写真を撮っています。横浜も生糸や絹織物の歴史がある街です。

もともと染織の勉強をされていた、ということもあるからか、私はその写真の中に「布」を感じるものがいくつかありました。

例えば建物の壁面を被写体にしている写真。朽ちて剥がれた壁がモノクロの写真を通して、ゴワゴワ、ザラザラする様な質感が感じとれるのです。無機質な壁が、なぜか布を連想させます。

他にも階段の模様、窓枠の形、曲線がきれいな柵格子。写真に写るいろいろの中で目にとまるものがあります。

風景の写真であっても、私は空間ではなく写真の中の一部分だけ、建物なんかのデザインに注目して見ている事が多いです、それはきっとどこかでテキスタイルと繋げているんだと思います。

構成一部の「Yokohama」では、写されたものの表面が、私はとても印象に残りました。

 

構成二部の「Silk」では、桐生と横浜、そして広島〜被爆者が纏っていた服の写真。アメリカ、徳島。

石内さんの人生の中で「絹」をキーワードに様々な土地が繋がっていきます。

自分の生まれた場所にも、いま生活している場所にも、それぞれ意味があるのかな?なんて考えてしまいます。

展示はその後、三部「Innocence」、四部「Belongings」と続きます。

 

最後に
コレクション展の部屋では、シュルレアリスムのアートの世界を展示していました。

見ていて違和感を覚えるものが多く、(それがシュルレアリスムなんだけど)

私はあまり心地良い気持ちがしませんでした。

でも、見て何かを感じた事が大事な気がします。

寒くて家にこもってばかりだったので久しぶりに刺激を受けました。

それにしても…考えや想いを変化させて進化させて発信し続けられる人ってすごいなぁ。

 

三塔
いつもは外からみている三塔を、今日は美術館の三角窓から発見!

結局、やっぱり散歩は気持ちいいね。

TokyoSpinningParty

東京スカイツリー

東京スカイツリーのライトアップ、うーん高い!

さて、ベンガラ染めの古色の美、中島さんのご好意で、9/9、9/10にすみだ産業会館で行われた「東京スピニングパーティー2017」出店のお手伝いをしてきました。中島さんには大阪のベンガラ染めスクールでお世話になり、卒業後も声をかけていただいて、今回お手伝いさせていただく事になりました。少しばかりですがそのときのことを書きます。

まずは開場前から中島さん、ポーランドのヤノフ織りでお気に入りを見つけて嬉しそうです。肩にかけてるbagもヤノフ織で、昨年のスピニングで手に入れたそうです。ヤノフ織り大好きです。

ヤノフ織り

今年は「JAPAN BLUE 藍染め」がテーマでした。まわりのブースは原毛や糸などの素材、ニッティングやウィービングの道具、書籍もたくさん揃っていました。初日の来場者数は2000人を超えたらしく、ハンドクラフトの人気ぶりを感じます。

古色の美ではベンガラと藍錠の染料の販売、それから中島さんによる型染めの実演を行いました。

手ぬぐいサイズに裁断した晒木綿に鯉や人物の大胆な構図。実演とはいえ配置を決める目はさすが職人!会場の賑やかさに動じない研ぎ澄まされた感覚が側で見ていて伝わってきました。

そしてそして、少しですがorakaの布も置かせてもらいました。左から花の刺しゅうの風呂敷、板締め絞りのハンカチ、右がほたる絞りのスカーフです。

絞り染めにはいろいろな技法があります。ほたる絞りは初めてやりましたが、防染の強弱で柄がはっきり出たりぼんやり出たりするのがおもしろいと思いました。興味を持たれるお客さまが多かったので、いつか技法の紹介もできたら良いなと思っています。

今回は皆さん染物に親しまれている方がたくさんいらっしゃったので、染色に関するお話が聞けて本当に楽しい時間となりました。物販会場のひとつ上の階では様々なワークショップが開催されていたようで、なんと羊の毛刈りの見学もあったのだとか!毛を刈られた羊さんが退場するところだけわたしも目撃しました。

イベントのお手伝いを無事に終え、中島さんの影響かポーランドのヤノフ織りが気になるこの頃。スピニングパーティーで出会った人、テキスタイル、これからの制作にどんなふうにつながっていくんだろう、楽しみです。