糸から布へ

4枚目のウールのラグを織り下ろして、ふさの始末をしています。

3枚目を織ってからしばらく動いていなかった機。頂き物の藍染の手紡ぎ糸を双糸にして、緯糸にいれてみたら、あ、これだ!と思って、どんどん織った。単純な平織りに、2つの異なる糸を織り交ぜるやり方は前からやってみようと思っていたこと。

これだという感覚、やってみたかったこと、今回のラグ作りのポイントにしている等間隔のライン。考えながら手を動かす部分と、感じながら手を動かす部分。織りながら、なんとなく空と海を思い浮かべていた。

これまで見てきた風景や感じてきた思い。じぶんのこころを通して決めた配色、そうして織りあがった布。

一本の糸が素直なかたちで布になっている事が

うれしい。

そういう織物をたくさん作っていきたいな。

織り と 染め と

パタパタ感がなくなってきて、パタパタ感というのはなにかと慌ただしい日々のことで、自分自身がというよりも周りが忙しそうな。パタパタ感がなくなって、工房のことも家のことも、最近じっくり取り組んでいます。

先月から家の機も動かし始めました。まずは敷物を4枚ぶん。工房とは勝手の違う機と環境に苦戦しながらも、気付けば3枚目の敷物を織っています。1枚目は、茶と白の混ざり糸をベースにブルーのラインを入れたもの。2枚目は、茶にブルーのライン。組織はどちらも平織です。そして3枚目は、グレーとピンクの淡い色合いをベースに、ミディアムグレーをラインに入れてみました。ラインを規則的に入れるのは、単調な組織にリズムをつけるためだったのですが、これが楽しくて、ついつい夢中になります。

染めも、進めています。家でできる範囲内ですが、紅茶の葉で原毛を20g染めました。10gずつ、媒染のパーセントを変えて。この分量では作品のためというよりほとんど試染のためのような量。だけど、やっぱりこれも楽しくて、ついつい夢中になっています。頂き物のカリン、小鮒草も早く染めてみたいです。

時には集中したり、時にはふわ〜としながら

自分の体調にも耳を傾けて、手を動かして

敷物が織りあがっていきます。

織りに向かう気持ち

だんだんに寒くなる季節。秋を感じる間も無く、もう冬がやってきてしまいました。外気温一桁が当たり前のここ数日、ずっと暖房器具をつけないでいましたが、今日はさすがにエアコンのスイッチを入れました。寒さも、気づかないところで身体にストレスになっていたりします。あたたかい部屋で、あたたかい飲み物を飲みながらゆっくり本でも読もうかな。

9月の東京スピニングパーティーに続き、11月に大きなイベントを2つ控えた工房は大忙しです。先日カリンで染めた原毛はあっという間に糸になり、織り、そして織下ろしました。初めてのホームスパン。緯糸が双糸だったのでいくらか織りやすさはあったものの、まず、打ち込み過ぎてはいけないというところでの難しさがありました。木綿の風呂敷は、バンバンと力を込めて打ち込みます。ウールのマットも、力はいりませんが隙間なく織ります。ホームスパンはというと、とめる、というのが基本、らしいです。筬をとめる。後の縮絨という作業で糸同士がくっつきながら縮むので、密に織ってはいけないのです。なかなか、難しいです。

まだ織りを始めて一年ですが、ひとつ織るたびに課題があり、工夫したり苦戦したり。難しさがあっても、不思議と大変さは感じていないような気がします。むしろそこに楽しさが、ある。

譲ってもらった回転式整経台で、先日ついに整経をしました。工房で使っている大きな整経台と違い、糸の張りが均等にいかないので、ところどころたるみが出てしまいました。これをどうにか機にかけ、今月中には織り始められたらいいなと思っています。

自分の機で織る初めての布です。

楽しみをひとつひとつ見つけて、楽しい冬にしたいです。

真冬が来る前に、散歩もしよう。

・・・

野良猫センサーが敏感な日は、ちょっと外に出ただけでたくさんの猫に会える。

いつもすぐ逃げる猫が、この日もすぐに逃げた