ひとつずつ

年始に降り積もった雪がほとんど溶けてしまい、ただただ寒い空気だけが漂っています。

いっぱい降って積もる雪のことを、ドカ雪と言うらしいです。関東では使わない言葉に、初めて聞いた時はちょっとびっくりしましたが、今はもう慣れました。盛岡の積雪量が実はそんなに多くないからです。

それよりも、溶けかけた雪が寒さで凍る期間の方が長いのです。デコボコ、ツルツルの地面は、車も歩行者もほんとうに気をつけなければなりません。

焦らず、ゆっくり。東北の冬は、静かです。

フワフワの原毛。

そう、前回のつづきを少し。

カードをかけた原毛、この後に、ちょっと根気のいる作業が始まります。

原毛を光の方向へ透かすと、つぶつぶが見えてきます。つぶつぶは、小さな毛玉、すごく短い繊維の残り、羊の体に付いていたワラやゴミなどです。これをピンセットでひとつずつ取り除いていきます。

マフラーやショールに使われるメリノやポロアスなど細番手の毛は柔らかく、特につぶつぶが多いです。つぶつぶが多い時はとても時間がかかります。

糸に紡ぐ前の、大事な仕事。ていねいにていねいに、取ります。

ひとつひとつが、ホームスパンの工程のひとつ。

そして

2月にイベント出店のお誘いがあったので、染めた原毛、紡いだ糸、織った布、今できることを考えて、手を動かして、進めていきたいなと思います。

一歩、一歩。